14. フランク通りのコーシー・アトリエ

The atelier of Paul Caushie on the street rue de Francs 

 次はメトロでアールロア(Arts-Loi)まで戻り、1Aか1B(ストッケル行き)に乗り換えてメロード(Merode)で降りる。サンカントネールの凱旋門の裏に出たらフランク通り(rue des Francs)のコ−シ−邸を目指そう。画家コーシーのアトリエ兼住宅(123 Atelier de Caushie / Paul Caushie)だ。

 この建物はファサードそのものが彼のキャンバスであり、宣伝用のポスターだ。Mr. & Mme .Cauchieとあるところを見ると、夫婦でこのアトリエを経営していたにだろうか。全体的には直線や正円を使用し、マッキントッシュやウィ−ン・セゼッションを思わせるデザインだ。3階外壁にはファサードいっぱいにスグラフィット画法によるフレスコ画が描かれている。2階部分には「PAR NOUS POUR NOUS」と書かれたスローガンの帯を両手で掲げる女神のフレスコ画が描かれている。そして1階エントランスの両袖の外壁にはコーシー・アトリエの仕事の内容が表示されている。この建物は当時のファサード・コンテストで賞を獲得しているが、建築のファサードを宣伝の媒体として使用した例としては最も早いものでは無いだろうか。

 「Bruxelles Capital de L`Art Nouveau」にはこの建物のインテリアの写真が掲載されているが、内装や家具も綺麗に修復されている様だ。クロービス通りのストロヴァンのmaison Van Dyck同様一般公開が望まれる。